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チェシャ猫
もう恋なんてすることないと思ってた
頑張りすぎて疲れちゃったから
つらい恋はもうしたくない
そう思っていたあたしの前に現れたのは
一匹のチェシャ猫
あなたはあたしが一番愛した人が
とても可愛がっている
小さなチェシャ猫
なのに、いつから
こんなに存在が大きくなったの
人を惑わせるくせに
一番ほしい言葉をくれる
その、鋭い観察力は
あたしの仮面など
すぐに剥がしてしまった
寄り付いたかと思うと
すぐに離れる
まるで猫のよう
そのくせ、絶対的な
圧迫感…少し怖い
チェシャ猫
とても不思議な存在のあなたに
ひかれているあたしがいる
憎たらしいくらいの笑顔で
騙そうとしているのか、本気なのか
わからないからひかれるのか
この先、どうなるか
不安と期待で
あたしの胸は脈を打つ
マッドティーパーティーに招かれた
アリスのように
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