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そして翌日…
「まぁクヨクヨしててもしょうがないかな…」
私はもう六時になる時計を見てパジャマから服に着替えることにした。
…すると部屋に。
…コンコン
「お嬢様おはようございます、宮藤です」
「うん?優斗?」
なんだろ?ほんとはまだ時間じゃないのに…。
「朝早くにすいません、秋菜様からお電話です」
「えっ!?母さん!?」
「はい、何か緊急だそうです」
何でこんな早い時間に母さんから電話が?。
「分かったわ、入って」
「失礼します…って夢希っ!お前!ふくっ!ふくっっ!!」
「そんなこといいから早く電話貸して!」
優斗は私に電話の子機を渡すと駆け足で部屋を出た。
…別に優斗だったら見られても構わないんだけどなぁ~。
私はそう思いながら保留ボタンを解除して電話に出た。
「もしもし?」
『夢希?』
「うん!おはよう」
『おはよう、こんな朝早くに電話してごめんね』
「ううん、ちょうどいま起きたところだから大丈夫だよ」
この人は岩崎秋菜、私の母さんでいつもは父さんの秘書をしていて仕事で世界中を飛び回っている。
「あのね夢希に悪いんだけど、今日のピアノ教室を休んでくれないかしら?」
「うん?別にいいけど何で?」
『予定よりも用事が早く終わったから、あと四時間ぐらいで家に着くの』
「そうなの?」
『えぇ…それに右京さんも早く夢希に会いたいみたいですから』
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