1815人が本棚に入れています
本棚に追加
…いま母さんが言った右京さんとは岩崎右京。
私の父さんにして岩崎ホールディングズ代表取締役である。
『右京さんに代わるわね』
「うん」
そして母さんは父さんに電話を渡した。
『夢希か…?』
「お父さん、おはようございます」
『あぁ、おはよう…休みなのに早起きとはちゃんとしているようだな…』
「はい、早起きぐらいは何とか出来てます…」
父さんのことは好きなんだけど、なぜかいつも敬語になってしまうんだよね。
『まだ少々時間が掛かるがしばらくしたらそこに着く…だから今日は家にいなさい…』
「はい分かりました、では待っています」
『あぁ、また後でな…』
…ポチッ
ふぅ~…父さん私は娘なんだからもうちょっと優しそうな声で話そうよ…ほんとに怖いよ。
…っと、今はそれどころじゃないわね。
そして私は電話を切った後、優斗を呼んだ。
「優斗っ!!」
「夢希…頼むからあまり大きな声で俺の名前を呼ぶな、他の使用人が聞いてたらどうするんだ…?」
「今はそんなこと関係無いわ!それよりも母さんと父さんが予定よりも早くここに着くらしいのよ!」
「ふ~ん、それがどうしたんだ?」
「どうしたんだ~…じゃないわよ!…いい!昨日も言ったけど私達が付き合ってることが父さん達にばれたらもう終わりなの!だからまだ二日目だけど気を引きしめて昨日私が言った通りにしてよね!!」
最初のコメントを投稿しよう!