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「なぁ夢希?…俺はお前の専属執事だぞ、俺はお前に言われた事はちゃんと言われた通りにするから…俺を信用してくれ」
「優斗…」
「それに俺は、夢希のそばに…その…ずっと一緒にいたいしな…」
「………」
「だからまだ頼りないけど俺なりに頑張るから…なっ?」
私は優斗の言葉に胸が熱くなる感じがした。
やっぱり優斗ってカッコいいし、でもちょっと不器用なとこがすごい可愛い!。
「優斗っ!」
「うん?」
「だ~いすきっ!」
私は昨日のお返しとばかりに優斗に抱きついた。
「ゆっ夢希っ!?いっ今は抱きつくなぁ!せめて服を着てくれぇー!!」
もうそんなに照れなくてもいいのに、でもこれも優斗の可愛いとこなんだよね!…なかなか襲ってくれないけど…。
私は心の中で愚痴りながら服を着ると、優斗と一緒に食堂に向かった。
そしてその途中、私は昨日から気になっていた事を優斗に聞いてみた。
「ねぇ優斗?」
「…とりあえず廊下とかでは俺のことは優斗じゃなくて宮藤って呼び捨てにしてくれ、他の使用人にばれるから」
「あっ!ごめん、じゃあ改めまして…ねぇ宮藤?」
「何ですかお嬢様?」
…何か不思議な気分、私が優斗を宮藤って言ったり優斗が私をお嬢様って呼んだり…ハッキリ言って気持ち悪い。
「ここの仕事どうやって見つけたの?」
「携帯のサイトで見つけました」
「ふ~ん、じゃあここの仕事は派遣?」
「いいえ、ここの仕事は派遣じゃなくて執事専用サイトってところで見つけました」
「しっ執事専用サイト!?」
何それ?そのあきらかに怪しいサイト!?。
…まさか!ここの使用人達はそんな怪しげなサイトを通してここで働いてるの!?。
私は少し不安になりながらも話を続けた。
「じゃあもう一つあるんだけど…」
「何でしょうか?」
「そこに岩崎の名前はなかったの?」
「いえ…そのサイトに応募したら面接日と面接場所までの地図がメールで送られてくるんです」
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