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「優斗…悪い事は言わないから私の専属執事になるの…辞めてくれない…」
「えっ!?」
「…他の人達には私から言っておくから、第一私の両親に優斗と付き合ってることがばれたら優斗と別れないといけないかもしれないから…だから執事になるの辞めて…お願い」
「………」
私は優斗のことが何よりも好きだし、そしていつかは…その…優斗と…けっ…結婚したいと思ってる…。
私はこんな理由で優斗と別れたくない…だからここを辞めてと言った。
でも優斗は…。
「夢希…去年俺の両親が事故で死んだのは夢希も知ってるよな?」
「えっ!?…うっうん、覚えてるよ」
そういえば…あの時の優斗は魂が抜けたみたいにショックを受けてて、しばらくの間何しても手がつかなかったっけ?。
…でも、その話と今の話に何の関係があるんだろ?。
「その時からお世話になってた所を来週中に出ていかないといけなくなったんだ…」
「はっ!?そんなこと私、全然聞いてないよ!!」
「夢希には心配かけたくなかったからな…」
「心配かけたくなかったからって!」
優斗はちょっと寂しそうな顔で…。
「…とにかくこの街で働く所を探してたんだ、そしたら住み込みで働けるここをやっと見つけたんだ」
「…そうなんだ…」
「だから頼む!一生懸命働くから夢希の専属執事にしてくれ!頼む!」
すると私に向かって優斗はいきなり土下座した。
「ちょっ、ちょっと!優斗!?」
…優斗が私に土下座をするのは付き合って初めてのことだ…。
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