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みっちゃん、もとい三成の印象はド級のサディストだった。
入学式。ぴかぴかの学ランに身を包んだ真新しい俺たちが無駄に広い体育館に並ばされていた時の事だった。
みっちゃんの名前は中宮三成。俺ん名前は西野真昼でみっちゃんは俺のいっこ前に座ってた。
俺は早くクラスに溶け込もうと、いっこ前に座ってる黒髪のなんか頭良さそーな銀縁の、ほっそーいメガネかけた生徒に話し掛けてみることにした。要するにそれがみっちゃんだったんだけど。
ねえねえ、キミどこチュー?俺第二東中!
悪い印象与えないよーに、とびっきりのマヒルスマイル、略して社交界のカリスマ・マヒルスマイルで、
……いややっぱマヒルミサイルの方が格好いいかな。あれっ格好いいなマヒルミサイル。こっちにしよ。
とびっきりのマヒルスマイル、略して社交界のカリスマ・マヒルミサイルで挨拶した時だった。
振り返ったみっちゃんは、切れ長で色素の薄い目をキラッと光らせて俺を見た。
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