7人が本棚に入れています
本棚に追加
入学式も無事終わり、俺はキングと三成くんことみっちゃんと親睦を深めるため、帰り道にファミレス寄って延々ドリバーでくっ喋っていた。
俺、メロンソーダ。
キング、アイスコーヒー。
みっちゃん、ホットコーヒー。
俺、メロンソーダ。
悪かったなお子ちゃまで!ホントはアイスも乗せて欲しいくらいだっつーの!
そして今、俺が16年間生きてきて初、疑似モテ男体験をしている。
と、ゆうのも、ファミレスの奥のボックスに座ってる俺達ん横のドリバーのコーナー、ドリンク入れにくる女子の皆さん、こっちみてキャッキャ、こっちみてキャッキャ。
こっちっつかキングなんだけどね!つかキングとみっちゃん。みっちゃんも何気イケメンだかんね。
意味あり気~な熱うい視線をチラッチラ。
スキだらけ~な、構ってえん(ハアト)みたいな熱い視線バッチバチ。
なのにキング慣れてらっさるのかフル無視。
まるで視界入らんみたいに。
多分キングからしたら、ドリバーに並ぶコップも、あんなに露骨なアピール撒き散らす女子共も一緒なんだろう。怖い子。
みっちゃんは初め騒がしい女子共に舌打ちをブチかまさん勢いだったけど現在キング同様フル無視。
すげえ適応力だな。俺なんか一時間経った未だにソワッソワしてんのに。
てか最近の女子はスカート短いな…けしからん。パンツ見えそう、ちょ、もうちょい!もうちょいでパンツ!
「でな、せっかくだし何か部活入らんかなって…聞いてんのかマヒ」
「んっ?なに?パンツ?」
「そうそパンツ。って死ね!!俺の熱弁より女子高生の布切ればっか意識しやがって!」
「ちょ、壱聞こえる。通報されるから辞めて」
スパーンつって今日何度目かのキングの平手。容赦ないこの人。
そんでキングの女子高生発言に店内の女子共ここぞとガン見。アピールタイム。
…クソ。そんなんで寝屋川キングダムに参入出来ると思ったか女共!
「何て?壱、部活?」
「そー!うちの高校部活三人から立てれんだって。レイコちゃんゆってた」
「誰レイコ」
「センセイ。島レイコセンセ」
「ちょおおおお!!!!!いつん間に下の名前!」
「煩い真昼」
「なん、式んときフルで名前ゆってたじゃん」
「なんだビビったーーー!早速寝屋川キングダムかと!」
「ふはっ!寝屋川キングダム!女ばっか居そうな」
「でしょみっちゃん!」
「壱、部活名これでいんじゃね?寝屋川キングダム」
「えー何部か解らんのやだ」
最初のコメントを投稿しよう!