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「…ごめんな?
来るの遅くなっちまって」
ちゅっ…
男はルナの額に口づける。
「…そろそろ行くか」
バサッ
男の背中には漆黒の翼。
背後から照らす月が、羽の美しさを引き立てている。
ばさぁっ
二回目の音とともに二人は空高く舞い上がり、闇に消えていった。
二人がいた場所には大量の灰だけが残っていた。
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