もう一つの始まり

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約束の時間からもう4時間経過しようとしていた。 時刻は4時過ぎ 横にいる恭弥は俺の肩にもたれて眠り始めていた。 「もう帰るか?」 「まだ待ってる…」 「眠いんだろ?」 「頑張って待つもん…」 恭弥は目を擦り、頭を起こす。 いーたーでー! どこからともなく聞き覚えのある声が木霊する。 来たか? いや姿がない。 ならどこから? 「二人共ごめんなぁ~」 「上かぁぁぁぁ!」 狼蓮が木の上から飛び降りて来る。 それを雲宥が飛び蹴りで吹き飛ばす。 「わりぃ、アホのせいで超大遅刻だ」 謝りながら雲宥がこちらに向かってくる。 その背後には、ティッシュを鼻に詰めてボロボロになった狼蓮がいる。 大丈夫なのかあれ? まぁいいか。やっとモバクエができる。
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