もう一つの始まり

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恭弥はビックッと反応し立ち止まる。 俺はギターを持った男の子の前に立ち話す。 「君こそ誰?」 「僕?僕は、慶 雲宥(ケン ウンユウ)よろしく」 「で、オイラが威 狼蓮(イー ロウレン)だべ」 と、後ろから変な喋り方の男の子が出て来る。 それに驚き、恭弥が俺の後ろに隠れる。 「俺は、熊呑堂 啓希(クマノミドウ ヒロキ)」 「僕は…湖俵 恭弥(コダワラ キョウヤ)」 後ろから出て来た男の子に警戒しながら自己紹介をする。 てか二人共中国人か? 「二人は中国人?」 「ウン、そだけど」 「狼蓮は中国人だが俺は中国と日本のハーフ」 「なんで此処にいるんだ?」 「俺等もそれ」 雲宥は、啓希が持っていた弁当を指差す。 「襲ったりしないよね…?」 「はぁっ!?」 三人同時に驚く。 「襲うって?」 「誰を?」 「何でだべ?」 「いや…だって…啓希の弁当食べるって…」 「いや、意味ちげ~し」 雲宥は笑いながら自分の弁当を取り出す。
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