もう一つの始まり

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恭弥は、雲宥が出した弁当を見て少し安心したのか啓希の横に立つ。 「恭弥君、小さいだが」 「あぅ」 恭弥は、狼蓮が言った一言で少しションボリする。 てか、さっきから狼蓮の言葉の語尾がおかしいくねーか!? 「狼蓮、日本語何処で覚えた?」 「ん?雲宥に教えて貰っただべさ」 「雲宥、本当か?」 「本当だよ」 「どう教えたらあんな言葉になるんだよ」 「TE★KI★TO」 はぁ?適当って つーか何でローマ字の中に星マーク入ってんだよ!! 疲れる、サッサと恭弥と弁当食べて教室帰ろ。 「すまん雲宥と狼蓮、早く弁当食べないと昼休み終わるからじゃまた」 俺は片手をあげ、未だにションボリしている恭弥を連れて行こうとした。 「啓希、一緒に弁当食べようぜ」 「それ良いさ、一緒に食べるがや」
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