rebel

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僕が反逆者になった日。降り続いていた雪は止み、空には虹が架かっていた。   コーヒーカップには、いつものように甘いコーヒーが注がれ、僕は虹を見ながらゆっくりとコーヒーを堪能した。   複数の銃声と共に鉛玉が数十発、張り付けにされた僕の身体を貫通した時、身体の中で訳の分からない感覚と思い出が錯綜していた。       「さあ、今日も仕事だ!」   「ガチャッ!」   「だ、誰だ!?あんた達!?」 「我々は、反逆者を取り締まる者だ。」 「反逆者?私がか?」 「そうだ。」 「いったい私が何をした!私は、平穏な毎日を暮らす一般市民だ!どいてくれ!仕事に行かなきゃならないんだ!」 「ダメだ!お前を逮捕する!」 「馬鹿な!?私がどんな反逆行為をしたと言うんだ!」 「雪の国の雪を止ました。これは、重大な反逆行為だ。」 「そ、そんな!?無茶苦茶だ!天候なんて自然現象じゃないか!」 「自然現象では示しが付かないのだよ。この雪の国ではな。」 「お、おい!やめろ!私は、雪なんて止ましていない!!」 「恨むなら雪の国を、ではなく。自分のくじ運の悪さを悔やむんだな。」       あの時の男も、こんな気分だったのだろうか?
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