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「ホイップクリームを下さい。」
「ない!」
「ななななななななななななななななななななにゃいだって!?」
「そんだけ『な』っつっといて最後の最後で『にゃ』って、お客さん?さては、練習では上手くいくのに、本番ではヘマをするタイプだね?」
「い、今はそんな話!関係ないだろ!なんだ俺は!『ないだって!?』って、日常的に活用するであろう言葉すらも練習しなきゃ喋れないのか!そもそも、努力が丸見えじゃないか!努力ってのはな!努力ってのはな!隠れてしてこそ努力なんだよ!」
「まあなんだ。そのホイットニー・クリックソン?だっけか?そんな、どこぞの馬の骨かも分からんような奴、この店にはいない。とっとと尻尾巻いて消え失せな。」
「誰?そして、俺はいつの段階で負けた事になってるんだ?」
「そりゃあ!この店に入って来た時からだろ。」
「負け戦だったのか!って、下らないやり取りなんていいから、早くホイップクリームを出してくれよ!」
「この店は代々ウスターソース専門店と、相場は決まってんだ!」
「だったら!何で表の看板にホイップクリーム専門店って大々的にかざしてんだ!」
「あれは、嘘さ。」
「だ、大胆過ぎるっ!?」
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