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光の線が牛人の体中から消えていくと、残されていた傷口が瞬く間に塞がっていく。
そこに追撃で、ローブのPC達はさっきと同じ光の線を牛人の顔面に殺到。
首から上の全てが吹き飛ばされた。
その魔法の威力に押されたからか、牛人が倒れそうになるも、体の再生が始まったのと同時に体勢を立て直す。
首無しになった牛人を見据えるように空中浮遊を続ける白いローブを着たPC達は、トドメをさす気なのか体の周りに幾つもの巨大な光球を生み出していた。
顔が半分まで再生したところで、自分の周りを飛び回るPCに牛人は的確に拳を振るう。
それを紙一重で、しかし十分な余裕を見せつけるようにして回避をする白は、更に迎撃。
伸ばされた極太の腕を光の線でスポンジ以上の穴だらけにした。
そんな攻防が、当たり前のように繰り広げられるゲーム。
緋室は、いや、プレイヤーである和山昇は、初めてゲームというモノに戦慄を覚えた。
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