ぼやき

space -you and me-

残った大きめの水たまりが

私の足を少しぬらす

雲で埋まる宇宙から

光り届く私の手に

ほんの少しでいい勇気がほしかった

その声が

その髪が

私の心にあなたを映す

もしあなたが

今私を呼ぶなら

私は二度と

あなたのもとを離れません

それでもただ

あなたの幸せを願う

最初から私なんか

どこにもいなかった

あなたの世界を探していたのに

私の世界から

あなたが消えました

いつも見ていたはずなのに

いつだって知らないあなたがそこにいる

あなたをもっと知りたくて知りたくて

近づきすぎて

余計なことまで知りました

そしてついでに

私がわがままなことも

バレてしまいました

最初から

もっと叶わない距離であればよかった

この微妙な距離が

あなたを愛おしくさせて

私を誘うのです

どうせなら期待なんかしないでいたい

それでも近くにいたくて

あなたの幸せを願うはずが

ただあなたに近づいて

私自身を苦しめる

もう水たまりも乾いて

ぬれる心配もなくなった

そこに光が射せば

私の涙がうつります

だからまだ

この宇宙の真ん中で

あなたを想い続ける

この世界

宇宙までのばせば

あなが見つかるかもしれないから