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うそ…
蓮が、私を…好き?
だって、蓮はカッコ良くて、勉強も運動も出来て、みんなに優しくて…
私のことは、ただの友達としか思われてないって思ってたのに…
ずっと、私の片想いだって…
思いがけない蓮の言葉にすぐに反応することが出来なくて、少し間を置いてそっと顔を上げた里沙の瞳に、少し照れながらも穏やかな笑顔を向けてくれている彼が映る。
「ずっと俺の片想いだと思っていたから、今までの関係が崩れるのが怖くて言えなかったんだ。
だけど、里沙の様子を見てもしかしてって…
やっぱり、俺の自惚れかな?」
苦笑いを浮かべる蓮に、里沙は慌てて首を横に振る。
そんなことない。あるわけないよ。
だって私は…
私も…っ
「私も…蓮が大好きです」
嬉しさで込み上げてくる涙を堪えながら満面の笑みで答えた里沙に、蓮は少し頬を染めた。
「よかった…ありがとう。
じゃあ、俺の彼女になってくれますか?」
穏やかな笑みを浮かべたまま改めて言った彼に、里沙は大きく頷ずいて返す。
「はいっ!」
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