2181人が本棚に入れています
本棚に追加
『クスクス…そっか。
パパもママも死んでしまったわけじゃないもん…
中学生まではそうなんだって聞かされていたからそうだと思っていたけど、今はたまになら会えるから…
それにね、滅多に会えないけど、今度蓮も会いたいって言ってくれたの!』
そう言った里沙の声はとても嬉しそうで、蓮と居ることが本当に幸せなんだということが綾人に伝わる。
「そうか。良かったな。拓さんと緑さんにも、もう話してるんだろ?」
『うん。綾君にも、久しぶりに会いたいって言ってたよ』
「俺も会いたいな…正月以来だ」
里沙の両親に最後に会ったときのことを思い出しながらそう言った綾人の耳に、里沙の頷く声が届いた。
最初のコメントを投稿しよう!