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「蓮?」
「父さん、母さん。兄さんも」
繁俊に何か言葉を返そうと口を開こうとした蓮は、呼ばれた声に振り向くと笑顔でそう言った。
「蓮のご家族?」
「うん。俺の家族も紹介するよ。
父の幸弘(ゆきひろ)、母の愛深(あいみ)。そして兄の悠也(ゆうや)です」
蓮は里沙たち家族にそう言った後、今度は自分の家族に向き直った。
「それで、こちらが俺がお付き合いさせていただいてる望月里沙さんと…」
「蓮、私から紹介させてもらってもいいかな?」
蓮の言葉を遮った里沙に、彼は優しく頷いた。
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