公認

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「はじめまして。望月里沙と申します。 こちらが祖父の繁俊、弟の緋翠です」 蓮と同じように頭を下げた里沙に、彼の家族は暖かい笑顔を向ける。 「はじめまして。里沙さんのお話は、蓮から良く聞かされていますよ。 望月様もはじめまして。ご挨拶遅れて申し訳ありません」 幸弘は里沙に声をかけた後、繁俊に向かって頭を下げた。 「いえいえ。息子さんには、いつも孫娘がお世話になっております」 「とんでもないです!息子の方が、いつもお世話になって…」 穏やかな笑みと共に頭を下げた繁俊に、蓮の両親も再び頭を下げた。 その様子を見た里沙と蓮は、顔を見合わせて思わず噴き出してしまう。 「ふふっ。お祖父様たち、お互いに頭下げてばかりね」 「確かに」
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