公認

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「遅くなってごめんね。綾人、挨拶、外からだけどちゃんと聞いたわよ。お疲れ様」 「大丈夫だよ。ありがとう」 嬉しそうな笑顔で言った母に綾人も笑顔で返すと、父たちの後ろから里沙たちもやってきた。 「里沙。蓮さん」 「挨拶お疲れ様、綾人君」 「蓮さん、ありがとうございます」 優しく微笑んでくれた蓮に、綾人も笑顔で返した。 「みなさん、お久しぶりです」 「里沙ちゃん久しぶり。そちらの彼が、里沙ちゃんの恋人…かな?」 「はい」 蓮に少し視線を向け、里沙に悪戯っぽく笑った綾人の母に、彼女は少し照れながら答えた。 「はじめまして!笹村蓮です」 蓮は少し緊張した面持ちで、慌てて頭を下げた。 「はじめまして。綾人の父の孝介(こうすけ)、母の雪華(せつか)、次男の優斗(ゆうと)、三男の春樹(はるき)、四男の俊介(しゅんすけ)です」 「私たちも自己紹介してもいいかな?」 そう言って、凜の父も穏やかな笑みを浮かべる。 「凜の父の龍(りゅう)、母の琴音(ことね)、次男の竜也(たつや)、長女の渚(なぎさ)、三男の望(のぞむ)です」
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