2181人が本棚に入れています
本棚に追加
家に着くと、里沙は使用人たちに挨拶し、綾人よりも先に彼の部屋に向かう。
高校生になってもこれなら、俺なんか全く恋愛対象じゃないってことだよな…
改めて実感したことに、綾人は再び溜め息を吐いた。
でも、いい加減今の状況を少しは変えなければならない。
じゃないと、俺だっていつまでも諦めがつかないからな。。。
「それで?話しってなぁに?」
里沙はソファーに座りながら、いつもの笑顔で問いかけた。
それに答える前に里沙と向かい合うように座った綾人を、彼女は目線で追う。
「里沙…
蓮さんに、気持ちを伝えないのか?」
.
最初のコメントを投稿しよう!