あなたに出会うまで

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私は懇願して、友達、家族も説得してくれて、別れない事を装ったよ… でも、会社辞めて、出稼ぎ行くって…それも女と一緒に… みんなで、また、話し合ったよ。 家族も仲人も含めてね。 私は言葉も少し違う。環境も違う。そんな中で、嫁と言う立場で、頑張ったけど旦那の祖父にとっては、どうでもいい事だったんだ。旦那は、車のローンあったから、その心配。お金の心配だけ… 自分の今までしたことが、無意味に思えたよ。 何をしても、尽しても、無駄なんだって… 皆で話してる中、抱いてた息子は、気を失うように一瞬なった。 私はそうして、人を信じる事が怖くなった。 話し合って「別れない。」って決めて、「女と別れる。」って… 私は、精神的に疲れてたから、旦那が出稼ぎ行く少しの間、実家に帰る事になったよ。 帰る前に、家に居れなくて仲人んち泊まって。そこで初めて、家に電話した母は一瞬の沈黙のあと 「…いいから、帰ってこい!」 そう言ってくれたんだ。 丁度、阪神淡路大震災があった時、私は、被災した人に励まされたよ。
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