ジュピター

あなたに出会うまで

私は、二十歳すぎた頃。
好きになるのは、いつも年上の人。
私は、兄のいい加減さ、父の情けなさを見て育った。私は、いつも、理想の兄、理想の父を探してた。
私の父は、ますおさん。
相反して、祖父は厳格な人だった。
母は、まだ10歳の頃、母親をなくし、祖父は再婚した。
この祖母は、酒、たばこを吹い、祖父の仕事を手伝わない。
祖父は漁師。
母は小さい頃から、学校にも行かず、家の手伝いをさせられた。
母は、母の祖母に育てられた。
母もやがて父と結婚し、長男を授かる。
初めての孫。
祖母は、子供が出来ない体だったので、兄を甘やかし可愛がった。
兄は中学の時、悪い仲間と付き合い、非行の道に入る。
警察に呼ばれる事もしばしば…
やがて、兄は中卒で就職。だが、暴走族、借金…
いつも兄の事で、いがみ合う家族。
父は、勝手に借金の保証人にされ、多額の借金の皺寄せが、家へ…
当時、小５の私は、毎日くるサラ金の、脅しの電話を受けていた。
両親は、家に居なかったし祖母は、すでに亡くなって…祖父が居たが、祖父は朝早くて、寝てる事が多かった。
兄は、私が中３になるまで幾度となく繰り返した。
私は、高校進学も一時諦めていたし、今は、兄とは、絶縁状態だ。