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~春人~
ガラスの壁の向こうに医者や看護士らしき人影が見える…。病院らしい。
(おかしい…昨日里穂と一緒に飯食ったり、年越しだって言ったり…それで里穂が泣きながらばいばいって…)
春『―――!?』
オレは急いで起き上がる。体のあちこちに透明の管が何本も生えていた。
春『くそ!邪魔だ!』
全ての体から生えた管を引きちぎり、ガラスの壁に向かい走る。
春『おぃ!テメェら!こっから出せ!里穂はどこだ!おい聞いてンのか!!』
ガラスの壁を何度も叩きながら叫んだ。 里穂のコトを叫びながら…。
医者『まずい!錯乱している!おい、早く鎮静剤を!』
看護士『は、はい!』
オレは数人の看護士に押さえつけられ一本の注射を打たれた。 意識が遠のいて行く…。
春『く…そ……』
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