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いつまでも生意気に自分たちを見下すヴィゼを、どうにかしたいと思っていた所で、皆が殺気立っていた。
「てめぇにお仕置きしようとしてたんだよぉ!」
一人の声を合図に、大柄な男達が華奢なヴィゼに一斉に飛びかかる。
が、毎度のことながらそれも無意味で、見事にヴィゼに投げ飛ばされていく。
「大の大人が情けないねぇ」
あっという間に全員をK.O.してしまい、手をはたきながら彼女は言った。
「帰ったぞぉ~」
「ヴィゼの奴を懲らしめてきたぜ~」
酔っ払った様子の男二人が近付いてくる。
この者達の仲間だ。
だが…
「“誰を”懲らしめてきたって?えぇ!?」
ヴィゼの姿を見るなり、二人はひどく驚いた様子でひっくり返った。
「ヴィ…ヴィゼ!?」
「いぃ…生きて…!?」
二人の言葉に、ヴィゼは怪訝そうに彼らを見た。
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