家なき子

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私は、いつものように家に帰ると私の部屋には弟と彼女がいた。 「コイツ俺の女。仲良くしてやって」 今まで何人か弟の彼女に会った事があったけど相変わらず今回の彼女も可愛かった。 「宜しくね」 「こちらこそ宜しくお願いします」 聞けば彼女は19歳の、今流行りギャル。 人見知りが激しい私は、それ以上会話をする事もなく祖父がいるリビングへと向かった。 弟の彼女との会話は今にも後にも、この一回だけである。 最初は好印象だったが、そのイメージが崩れるまで、そう時間はかからなかった。 この女…。 コイツこそが私達家族に対して更なる悲劇を浴びせる元凶となる。
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