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弟の彼女は相変わらずアパートに住み着いていた。
弟同様に金も入れずに。
自分達の生活でいっぱいいっぱいなのに赤の他人を養う程の余裕はない。
私は家族を守る為に弟を何回も追い出した。
でも祖父は可愛い孫だから邪険には出来ない。
父が帰って来るまで一人だったから、まともな職に就かないで家にいた弟がいなくなるのが寂しかったのだろう。
追い出した翌日に祖父は必ず弟に電話して戻って来るように言っていた。
戻るのが弟だけなら私も何も言わない。
図々しくも女も一緒に戻って来るのだ。
普通の感覚の持ち主なら追い出された彼氏の家には帰れないだろう。
ちゃんと実家があるのだから、そっちに帰ればいい事。
なのに図太い神経をした女は平然と戻って来ていた。
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