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数日後、祖父は危篤となった。
誰が声をかけても無反応。
でも私が
「爺さん、かったるいね。頑張ってね」
そう言うと目を閉じたまま
「おぉ…」
これが最期の言葉となった。
本人に意識があったのかは定かではない。
もしかすると無意識に出た声なのかもしれない。
でも親戚達が口を揃えて言う。
「やっぱり爺さんはアンタが一番可愛いんだねぇ」
病室から出て祖父にバレないように泣いた。
大好きな祖父が、この世からいなくなるだなんて考えられない。
今まで借金で辛い想いいっぱいしてきたけど家族の中で唯一信用出来るのが祖父だった。
いつでも支えてくれたのは祖父だった。
“もう頑張らなくてもいいよ”
“頑張って生きて”
私の中で葛藤が続く。
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