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「只今から、ご遺体を綺麗にしますので身内の方は一旦、お外の方でお待ち下さい」
悲しみも束の間、看護師に言われた通り私達親族は外へと向かった。
院内は禁煙だった為、駐車場でタバコを吸いながら、葬儀場へ電話をする者、遠方の親戚へ電話をする者。
みんな、それぞれ忙しいそうだった。
そんな時に、あの女が現れたのだ。
そう、弟の彼女。
私の怒りは今まで我慢していた分、一気に爆発した。
「なんで、こんな時に身内でもないアイツが来るんだよ!関係ねぇじゃん!」
私は大声を上げて怒鳴った。
一緒にいた従姉妹も
「ありえね~!非常識じゃん」
それを聞いた弟が逆ギレ。
「爺さんが死んだっつうのに悲しみも吹っ飛んだよ!マジふざけんな!」
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