非常識な彼女

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弟が車から降りた彼女の元へと駆け寄る。 私と従姉妹が怒鳴った声は聞こえていなかったのかもしれない。 弟が何て説明したのかは分からないが女は、しぶしぶ帰って行った。 帰る時、私の目の前を通ったのだが、女は私を睨み付けた。 私はその姿に余計腹を立てた。 お前は赤の他人だろ! 勝手にウチに住み着いて金も入れずに好き勝手やってたくせに親戚面して病院にまでノコノコ来るんじゃねぇよ! TPOも分からねぇのかよ! 睨みたいのは、こっちだよ! 本人に面と向かって言いたかったが相手は車。 自分の心の中で叫ぶ事しか出来なかった。 相変わらず弟は逆ギレしてフェンスに当たり散らしている。 女も女だが弟の非常識さにも腹が立った。
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