~第一章~

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「いや、貸してほしいじゃなくてガラス代あるのか?」 そんな真吾の言葉に敦は笑いながら言う。 「心配すんなって。俺、今金あるから」 敦は自信満々の表情で真吾に財布を見せた。 何だ結構金持ちなんだ…… 真吾はそう思い財布の中を見る。 その瞬間真吾は何も言えなくなった。 中には千円札 一枚しか入っていなかったのだ。 ふざけているのかと思い敦に聞いた。 「ガラスって高いんだぜ」 「知ってるって500円ぐらいだろ」
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