~第二章~

2/7
前へ
/72ページ
次へ
悩んでいる敦に真吾はとどめをさした。 「俺 関係ないから一円も払わないぜ」 真吾のその一言で敦の顔は青ざめていく。 「頼むって、俺 金無いんだぜ」 敦は両手を合わせて真吾にお願いする。 真吾はそんな敦を見て少し哀れんだが自分だって金が無い。 と言うか真吾には全く関係の無い話だった。 「親に言えばいいだろ」 「それは絶対ダメだ」 即答だった。 「俺の親が厳しいの知ってるだろ?」 敦は目の周りを濡らしながら真吾に言う。 「知ってるけどよ、それ以外何か方法あるか?」
/72ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加