~第二章~

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でも今はそんな事を考えている場合ではなかった。 とっくにチャイムは鳴り終わっていたからだ。 次の五時間目の授業は確か…… 真吾の額から汗が流れ落ちる。 それだけではない、全身が青ざめていく。 そう次の授業は国語…… 鬼ババアの授業なのだ。 敦もそのことに気付いたのか、立ち止まり額の汗を手で拭っている。 「どうする?」 真吾は震えた声で敦に聞いた。 敦は真吾の言葉に何も言わず、その場に黙り込んでしまった。
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