110人が本棚に入れています
本棚に追加
でも今はそんな事を考えている場合ではなかった。
とっくにチャイムは鳴り終わっていたからだ。
次の五時間目の授業は確か……
真吾の額から汗が流れ落ちる。
それだけではない、全身が青ざめていく。
そう次の授業は国語……
鬼ババアの授業なのだ。
敦もそのことに気付いたのか、立ち止まり額の汗を手で拭っている。
「どうする?」
真吾は震えた声で敦に聞いた。
敦は真吾の言葉に何も言わず、その場に黙り込んでしまった。
最初のコメントを投稿しよう!