~第二章~

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時間だけが過ぎていき、ようやく真吾の心の中で一つの答えが見つかった。 「俺は今からでも授業に行くよ」 敦は真吾の言葉に文句も何も言わず頷くと、 「じゃあな」 ただそれだけ言って真吾の前から姿を消した。 真吾は敦を追い掛けることが出来なかった。 そればかりか何か言うことも出来なかった。 ただ、心の中でこれでよかったのだろうか?という疑問が出てくる。 だけど 今更考えたって仕方がない。 真吾は敦のことを考えるのを止め、ゆっくりと教室に向かった。
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