110人が本棚に入れています
本棚に追加
時間だけが過ぎていき、ようやく真吾の心の中で一つの答えが見つかった。
「俺は今からでも授業に行くよ」
敦は真吾の言葉に文句も何も言わず頷くと、
「じゃあな」
ただそれだけ言って真吾の前から姿を消した。
真吾は敦を追い掛けることが出来なかった。
そればかりか何か言うことも出来なかった。
ただ、心の中でこれでよかったのだろうか?という疑問が出てくる。
だけど 今更考えたって仕方がない。
真吾は敦のことを考えるのを止め、ゆっくりと教室に向かった。
最初のコメントを投稿しよう!