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真吾の予感は的中していた。
振り返るとそこには息を切らした鬼ババアがいたのだ。
「お前達、さんざん逃げてくれたなぁ」
「すっすいません」
敦にさっきまでの余裕はなくなっていた。
「今さら謝ってすむと思ってるん」
鬼ババアは笑顔でそう言うので余計に怖い。
「ひぃー。すいません。許してください」
鬼ババアは呆れたように首を横に振り言う。
「取りあえず職員室にきてもらおうか」
「いっ嫌ですー。許してー」
先生の前では敦は子猫同然だった。
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