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授業が終わってからは質問攻めで大変だった。
「それで、警官に捕まったあとどうなったの?!」
「捕まったんじゃなくて補導されたんだって!」
「その小学校って幽霊とかいた?」
「ねーよ!」
「じゃあさー、記憶喪失になってるってどんな感じ?」
「そ、それは……」
さすがにこれは言葉で説明するのは難しい。
「おい、凜困らせるなよ」
あー助かった。
声の主は 幸哉(ユキヤ) だった。
幸哉とは小学生のときからの付き合いだ。
幸哉は一通り周りの取り巻きを追い払うと俺の方に向き直った。
「明日俺んちでお前の復活パーティやろうって、さっき紗香と話してたんだ。凜なら絶対来るだろ?」
「マジで!? 絶対行く!! で、何時から?」
「うーん、夕方頃かな。詳しく決まったらまたメールすっから♪」
「おっけぃ♪」
こんなワクワクするのは何年ぶりか、と一瞬思ったが何年ぶりと言う程でもないのだった。
誕生日が2ヶ月くらい前で……記憶が飛んだせいで長く感じるのだろう……。
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