第三章:消失の20日間

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 「おおーきたきた!! いらっしゃい!!」 インターホンを押すと待ってましたと言わんばかりに幸哉が現れた。 「実は今日はクラスみんな呼んでるんだ!」 幸哉は自信満々にそう言うといつの間にかクラッカーを持って発射の準備をしていた。 もしかしてもしなくても、こいつは単に騒ぎたいだけなのかも知れない。  「それでは凜の復活を記念して、みんなで乾杯~!!」 パン!パーン!! 幸哉の乾杯の音頭でみんながグラスをぶつけ合い、クラッカーが鳴り響いた。 みんな酒飲んでんのか? 「では、主役の凜君、復活の呪文をどうぞ」 「ドラクエか!!」 幸哉めついに調子に乗り出したな。とりあえず突っ込んでおいた。 「えーと、この度復活しました凜です。まだ思い出してないこともあるけど、またいつもみたいによろしくな」 挨拶のあとはいつも通りに友達と喋ったりお菓子をたべたりして時間を過ごした。
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