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「この化物野郎が!!!!」
恐らく敵のリーダーであろう人物が落ちていた金属バットで俺を何度も殴りつける。
俺はいつの間にか倒れていて幸哉と紗香の声が遠くから聞こえていた。
ドカッ
――――――
……母さん
―――――――――
バキッ
―――――――――――――
ただいまー
「凜、おかえり」
(ドクン…)
今日大切な話があるって言ってたのって何?学校のこと?
(ドクン…)
「ううん、違うの。
もっと、大切なこと……」
――――――――――――――
(ドクン…)
ゴスッ
――――――――――――――
とりあえずいつも通りソファに座ってくつろいでいると、母は台所でお茶とおやつを用意してテーブルに持ってきた。
(ドクン…)
「凜はね…」
母は俺の後ろから肩に手を置いてこう言った。
(ドクン…)
『私の凜は昔に死んでいるの』
――――((ドクン))
「ああぁあぁぁあああ!!!」
俺を殴り続けた生き物は気付けば肉塊になって飛散していた。
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