第一章:新しい懐かしさ

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 交番では最初はシラを切っているんだと思われていたが、次第に話すうちに事情が伝わったようで、警官は本庁に連絡して身元を調べてくれた。 どうやら俺の名前は「凜」というらしく、家族も居るらしい。  「いやぁ、家族が見つかって良かったな!」 「ありがとうございます」 警官のおじさんには適当にそう答えたがやはり記憶がないだけに心から"良かった"とは思えなかった。 彼の話によると俺には捜索願いが掛けられていたらしい…。
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