第二章:取り戻した日常

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 「おっはよう!! 久しぶり!」 ドンッ 学校に行く途中、いきなり挨拶と共に背中に衝撃を覚えた。 「あ、おはよう」 一応返事をする。 声の主は俺と同じ中学校の制服を着た女子生徒だった。 「どしたの? 今日凜くん元気ないねぇ」 彼女はそう言うと俺の顔を除きこんできた。 「そう? …久しぶりだね」 俺は正直彼女の顔すら思い出せていない。学校に着くまでなんとかごまかさなければ……。 そういえば学校って あ、「俺クラスどこだっけ?」 しまった! 思わず口に出して言ってしまった! 「あはっ!! ちょ!! 何それ!?」 彼女は必死に笑いを堪えながら俺を指さした。  しょうがない、全部話すか……。
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