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「このクソガキが!!」 警察官は顔を赤くしながら石を投げて来た。 『!物投げるとかナシだろ!!!』 「だったら降りて来いこの野郎!!」 ガコン… 『!?』 音のした方を見ると、警察官が屋根に登って居た。 『お~ マジで来たんだww でも残念だね あたしも簡単には捕まらないよっ』 あたしは屋根から飛び降り、警察官の居ない方へ走った。 あ…足…がっ!! つーかなんであたしが追われなきゃならないんだ 喧嘩吹っ掛けて来たのはあっちなのに ドンッ 大通りに出た瞬間誰かにぶつかった。 『てっ! 悪ぃ!!』 「高橋?」 こいつ…教室に居た… 「お前なにやって…」 「どこ行ったー!!!」 『やべっ!』 「これ被ってろ」 そいつはあたしにフード付きのジャンバーを羽織らせ、帽子を被らせた。 「逃げ足の早いガキだ!」 「行くぞ!」 警察官達はあたしに気付かず、そのまま通り過ぎて行った。 『…』 「…お前…警察のマーク付きって噂… マジなのか?」 『…あぁそうだよ。 …お前も信じてんだろ。 ありがとな 助かったよ。』 「高橋!」 『?』 「同じクラスの藤堂 翼。 名前くらい覚えてくれよな!」 『…気が向いたらな。』 「冷たぁいっ」 『…ありがとな。』 「おぅよ!じゃな!」 …藤堂翼…か… …変な奴!
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