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聖「…奈緒!」 『?』 聖「…自分を責めるなよ?」 『…うん。』 ブロロロ… キキ… 『…拓馬…』 風で揺れたブランコに 弟が…拓馬が乗ってるように思えた 『聖…』 聖「?」 『あたし…馬鹿だよね。 ここに来ると辛くなるってわかってるのに… ここに…拓馬が居るんじゃ…て…』 ポタポタと零れる涙。 止まらない… 早く止まってよ 男の前で泣きたくない 誰にも…涙なんて… 『!』 聖「今は泣いていい 泣け。 泣いて、いつもの憎たらしい奈緒に戻れ。」 憎たらしいは余計じゃボケ 聖はあたしを抱き締め、照れ隠しか…顔を上に向けた。 『………バーカ………』 でも…今だけは…胸を貸して 『…拓馬… たく……っ ごめ…ね…ごめ…っ』 聖「…奈緒…」
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