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雨が降ってたあの日、俺は初めて美波を自分の部屋に入れた。 それまで華菜以外の女は入れたことがなかったけど、俺はあることを狙って美波を入れた。 もちろん、華菜を嫉妬させるためだ。 俺は華菜がこっちを見そうだな、と感じたときに、美波を誘ってキスさせた。 自分からはしなかった。 俺はわざと美波からキスさせた。 案の定、華菜は向かいの部屋にこもってピアノを弾き始めた。 まだ他にもある。 花火大会のときもそうだし、美波が怪我したときもそうだ。 全て、故意に…………
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