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あれから、華菜とは一度も話をしていない。
いつだったか、華菜にコンクールの最終選考の始まる時間を聞きたくて華菜を呼んだが、すぐに達也がやってきて華菜を連れていってしまった。
何でコンクールのことを聞きたいのかって?
実はさ、華菜にバラの花贈ってたの、俺なんだ。
幼稚園のときバラ園に遠足に行ったとき、華菜が言ったんだ。
「いつか華菜の王子さまが、バラの花束をピアノのコンクールのときに、華菜にもってきてくれるといいな。」
なんでも、当時やっていたドラマに影響されたとかなんとか…………
兎に角、そんな昔のことを俺は突然思い出して行動にでたってわけ。
ま、当の本人は誰がバラの花束贈ったのか気づいてないみたいだけどな………
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