1813人が本棚に入れています
本棚に追加
「水谷君、ちょっと。」
「はい。」
昼食をとったあと、俺は石井医師に呼ばれた。
「なんでしょうか。」
「いやぁ、実はね、近々うちの病院に、あるピアニストを呼ぼうと思っている。」
「ピアニスト、ですか……」
「そうだ、名前は水嶋華菜さんだ。」
「え…………」
「実はね、患者さんのメンタル面を考慮して、何か音楽会を開けないかと思ってねぇ。
誰かいい音楽家はいないかと探していたら、たまたま水嶋さんがテレビで報道されていたんだよ。
それで、ダメ元で依頼してみたら、水嶋さんはすんなり受け入れてくれたんだ。」
最初のコメントを投稿しよう!