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ティトの様子に気付いた村長は、持っていた杖でティトの頭を容赦なく叩いた。
「痛っ!!話長いんだよ。
手短に説明して下さい」
頭をさすりながら愚痴をこぼすティトに、村長は少し不機嫌になりながらも話し出した。
「実は巡礼の旅に出るはずだったユオンとリオンが風邪をこじらせてしまったのじゃ。
本来ならこういう場合は代わりにセルスとユリに行ってもらうのだが、まだ冬の巡礼から帰ってきてないからのう。
だから仕方なくお主を代理にしようと思ってな」
「って仕方なくかよ!!
だいたいパートナーはどうするんですか。この村に16のやつなんて他にいないだろ?」
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