夜鴉【詩集】

今どんな顔して
この歌をきいているの

今どんな気持ちで
この歌をきいているの

どんな空気がそこに流れているの

この僕に何を期待してくれているの

世界中で理不尽に
むしり取られていく命
みんな幸せになりたかったのに

地上からは見えない
神様をのせた船で
次の旅が始まる

その日まで

このまま生きることについて
君には不安があるのかい
その想像を遥かに超えて
世界は優しさで動いてるのに

僕らは君が思うよりも
ずっと似た者同士だから
分かち合えない心なんてない
たとえ今はそれが愚かさでも

優しさでもない
喜びでもない
たとえ今はそれが醜さでも

分かち合えない心なんてない
たとえ今はそれが愚かさでも

きっといつかそれが愛しさへと