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色とりどりの世界の隅で 白黒の絵を描いてやろう 有り触れてしまったテーマで 雨の日のバス停の前で 雨音に紛れて歌おう 聞き飽きてしまったはずのフレーズを 見慣れたこの町に いつの日か置き忘れた 思い出に輝く光を 映した水溜まり 今 自転車で通り越していった 寂しい夜には 君の似顔絵を描いてやり過ごすよ 夜空はだいぶ掠れるけど この細い糸を引いて 君を少しでも近付けたいけど 切れてしまうのが怖かった それでもなぜか 君が他人とは思えなくて いつまでも一緒にいられるような気がしてた そう そんなはずはなくても 人生のほんの先っぽで生まれた ほんの小さな出会い それ以上何も無くっても それだけでいいほど 君が好き    
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