異様な村、人、モノ

2/4
前へ
/27ページ
次へ
(ユウリ)「ヤバイでしょ…」 (コウ)「なんか… ごめんな…」 (チカ)「だ、大丈夫です。コウ君は悪くないよ…」 (コウ)「ありがと…」 (アヤナ)「…あっ!」 (コウ)「なんだよアヤナ… あっ、灯りだ…」 (助かった! 人がいれば、野宿はしなくていい!) (ユウリ)「とりあえず、あそこを目指して歩こう。」 …サクサクサク… そこには村があった。 小さい村だ。 集落というものだろうか。 (コウ)「…あっ、人が居る。…あの~、すいません。」 そこに居た男(よく見えないが、体格からして男だろう)は振り返った。 まだ顔は見えない… (ユウリ)「あの、僕たち道に迷ってしまって困っているんです。どこか宿などないでしょうか?」 (男)「……」 (アヤナ)「あのぉ?」 返事がない。 (アヤナ)「ちょっと! 聞いてます?!」 その時だった、その男は手を振りあげた、月の光で一瞬見えたのは男の頭にあるモノ… 頭巾? 男は頭巾を被っていた。麻袋(あさぶくろ)でできたようなモノで目の部分だけ穴が空いている、それ以外は顔が見えない、頭巾は少し泥がついていて汚れているモノを被っていた。 その手にはカマが握られていた。 (コウ)「わ、わぁー!」 (ユウリ)「危ない!」
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加