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(ユウリ)「ヤバイでしょ…」
(コウ)「なんか… ごめんな…」
(チカ)「だ、大丈夫です。コウ君は悪くないよ…」
(コウ)「ありがと…」
(アヤナ)「…あっ!」
(コウ)「なんだよアヤナ… あっ、灯りだ…」
(助かった! 人がいれば、野宿はしなくていい!)
(ユウリ)「とりあえず、あそこを目指して歩こう。」
…サクサクサク…
そこには村があった。
小さい村だ。 集落というものだろうか。
(コウ)「…あっ、人が居る。…あの~、すいません。」
そこに居た男(よく見えないが、体格からして男だろう)は振り返った。 まだ顔は見えない…
(ユウリ)「あの、僕たち道に迷ってしまって困っているんです。どこか宿などないでしょうか?」
(男)「……」
(アヤナ)「あのぉ?」
返事がない。
(アヤナ)「ちょっと! 聞いてます?!」
その時だった、その男は手を振りあげた、月の光で一瞬見えたのは男の頭にあるモノ… 頭巾? 男は頭巾を被っていた。麻袋(あさぶくろ)でできたようなモノで目の部分だけ穴が空いている、それ以外は顔が見えない、頭巾は少し泥がついていて汚れているモノを被っていた。
その手にはカマが握られていた。
(コウ)「わ、わぁー!」
(ユウリ)「危ない!」
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