紅い運命。

満月の夜

私の部屋に入りドアを閉め一つため息をつく――――

本当に家族って面倒だわ。

何で好きでもない人と一緒に暮らさないといけないの――――？

取り敢えず、ジョーが貸してくれた雑誌を読むことにしよう。

本当は一階でテレビでもつけながら読みたいところだけど、
今日はママがいるから駄目ね。

もし、またこんな雑誌を読んでるところを見られたらパパにうるさく言われちゃって、
次からは読んでる雑誌を毎回チェックされるようになっちゃう。

仕方ないので、自分の部屋のベッドで転がって読もう。